こんにちは。歯科衛生士のmihoです。
あっという間に令和2年!
“歯科衛生士mihoのはははのはなし“第3弾です!
寒い季節ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年の札幌は今のところ雪が少なく、雪が多いのが苦手な私には過ごしやすい冬です。
(雪が多い方が好きな方がいたらごめんなさーい)
さて、ハミガキライフのブログを読んでくださっている皆さまは、歯ブラシ以外の補助用具(歯間ブラシ・デンタルフロス・タフトブラシなど)を使っていますか?
私mihoは歯科医院で勤務している歯科衛生士ですので、どんな道具を使ってお口の中をケアしているかを患者さんに伺うことはよくあります。
私が働く歯科医院では歯間ブラシのはなしになることが多いのですが、患者さんご自身は歯間ブラシが必要であるとわかっていても、今まで歯科医院で直接使い方を教えてもらった事のない方は歯間ブラシを上手く使えていないことが多く、
「歯間ブラシを使っているよ」
とおっしゃる患者さんでも歯ぐきに触ると血がでてきたりすることもありますし、歯間ブラシをつまようじ替わりに使っているという方もいらっしゃり、せっかく歯間ブラシを使っていてもその効果を最大限発揮出来ていないことも多く見受けられます。
時間をかけたのにも関わらず、上手く使えていないのは残念なことですよね。
ということで、今日は“歯間ブラシ”のお話しをしたいと思います。
歯ブラシは必要?
ちゃんと歯ブラシを頑張っているのに歯医者さんに行ったら、
「磨き残しが残っていますね~」
と言われたことはありませんか?
こんなこともありませんか?
普段歯ブラシをしていても血は出ないのに歯科医院で歯茎の検査をすると、
「う~ん、歯茎から血がでますね~」
なんて言われることが。
もしかしたら歯ブラシは上手に出来ていても歯と歯の間に残っているプラークが取りきれていないのかもしれません。
お食事をした後、歯ブラシだけでは、歯と歯の間の菌が取れていないのです。
しかも挟まってしまった食べ物の塊は、ずっと同じ場所にあるとプラークという菌のかたまりになってしまい、血が出てくる原因にもなりますし
むし歯や歯周病になるリスクが高くなることがあります。
歯と歯の間のプラークは歯ブラシだけだと6割程度しか取り除くことが出来ず、歯ブラシと歯間ブラシを併用すると9割近くのプラークを取り除くことが出来るという研究結果があるんですよ。
歯ブラシだけでは歯と歯の間のプラークはとりきれていないんですね。
「歯ブラシが主役」と思われがちですが、歯間ブラシもかなり重要なものだということがわかります。
ですが私の知る限り、歯間ブラシのサイズは細くて4S(SSSSサイズ)から4L(LLLL)までありますので、自分で選ぶのはなかなか難しいことだと思います。
売り場で試しに使ってみることが出来るなら良いのですが、そんなことも出来ませんもんね。
ではどうしたら自分に合った歯間ブラシを手に入れることが出来るのでしょうか。
歯間ブラシのサイズ選び
どうしても自分で選びたい方もいらっしゃると思いますので、そういった方は細いサイズから試してみるのが良いかと思います。
ムリなくスムーズに入って動かしやすいサイズが良いのですが、実際のところ文章だけで説明するには限界があるんですよね・・・
歯間ブラシには様々なサイズがあり、日本製のものと海外製のものでは規格が違っていますし、決して一種類のサイズで良いとは限りません。
私mihoも診療室で患者さんを診る時には、何種類かの歯間ブラシをお口の中で試させていただいてから決めていますから、ご自分で選ぶのはとても難しいことだと思うんですよ。
それに、本当に自分に歯間ブラシが合っているのかも、診てもらう必要があると思うんですよ。
もしかしたら、デンタルフロスが合っているかもしれないし、タフトブラシを使った方がいいかもしれません。
ですから出来ればサイズや使い方も含めて、一度歯科医院で歯科衛生士に相談してみるのが一番良いと思います。
歯間ブラシの使い方
左の写真の青いマークように歯と歯の間の空隙に挟まったものを取るのが歯間ブラシの役割と思われがちなのですが、右の写真の黄色い線のところにはプラークという菌の固まりがウヨウヨと付いているのでそこの部分のプラークをこすり取るように歯間ブラシを使用してくださいね。
真っすぐ挿入し出し入れするだけではなく出来れば左右斜めに動かすと歯と歯の間の空隙だけでなく歯にこびりついたプラークをこすり取ることが出来ますよ。
左の写真の様に歯ぐきに押し付けるようにしてしまうと、歯ぐきが傷ついたり退縮してしまう原因になるので注意しましょう。
角度をつけた方が良い場合もありますが基本的には歯ぐきを傷つけないように右の写真のように挿入してくださいね。
おススメの歯間ブラシ
様々な形の歯間ブラシがありますが私のお勧めの歯間ブラシはスウェーデン製のTePeオリジナル歯間ブラシです。ハミガキライフさんでも取り扱っていますよ!
キャプ付きなので長く持つことも出来ますし持ち歩きもしやすいです。
キャップを使わずに平らな部分をつまんで使ってもOKです。
4S~Sサイズまでは根本がゴムでカバーされているので弾力があり折れにくくなっています。
TePeオリジナル歯間ブラシと一般的な歯間ブラシを比較するとTePeの歯間ブラシは毛量が多く、Mサイズ以降の歯間ブラシはブラシ部分が長くなっていて操作しやすいです。TePeの歯間ブラシはワイヤーがプラスチックでコーティングされているので歯ぐきを痛めにくくなっています。
歯間ブラシって意外とスゴイんですよね。
今回の歯間部のプラークを除去するのに有効な歯間ブラシのおはなし、使い方、少しでも参考にしていただけると幸いです。
ではまた次回!
歯科衛生士mihoのはははのはなし、お楽しみに~!