こんにちは!ハミガキ専門店の「ハミガキライフ」です。
「歯周病」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、歯周病になる原因を知っている方は少ないのではないでしょうか。
実は、歯周病は15歳以上の国民の3人に2人は歯周病にかかっている可能性があるとも言われている国民病。
放っておくと大切な歯を失ってしまうこともあります。
そんな歯周病について、今回は勉強していきましょう!
歯周病はどんな病気?
歯周病は、歯と歯茎の間にたまった細菌の塊(プラーク)によって引き起こされる感染症です。
歯茎が炎症を起こしていたり、歯磨きをすると血が出たりする状態を「歯肉炎」といいます。
それが進行して歯茎が下がったり、物を噛むと歯が傷んだりする状態になることを「歯周炎(歯槽膿漏)」と呼び、総称して「歯周病」といいます。
細菌の塊であるプラークは固まると歯石となり、普段の歯磨きでは取ることができません。
歯垢や歯石が歯周ポケットの間に入ったままになると、歯周ポケットはどんどん広がってしまい、歯茎に炎症を起こします。
さらに進行すると、歯茎の中にある歯を支えている歯槽骨を破壊し、歯を支えることができなくなって歯を失ってしまうことになります。
歯周病は、大きな症状が出ないため見逃してしまいがちで「サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)」とも呼ばれます。
実は歯を失う原因は虫歯よりも歯周病が高いことが分かっており、歯周病は全身の疾患にも影響を与える可能性もあるため、歯周病対策は欠かせないと言っていいでしょう。
歯周病の原因は口内環境と生活習慣の2つ!
歯周病の原因には、口の中の原因と生活習慣などの原因に分けられます。
口内環境での原因
普段の口内ケアや習慣が、思わぬ原因になっていることがあります。
歯ぎしり、食いしばり
歯と歯茎に強い圧力がかかり、歯茎が炎症を起こしやすくします。
磨き残し
磨き残した歯垢が歯石となってしまいます。
歯並びが悪い部分は特に磨き残しには注意しなければいけません。
歯と歯の間に食べ物が挟まったままになると炎症を起こします。
かぶせ物(クラウン)が合っていない
虫歯治療でかぶせたクラウンが合わないと、その周辺にプラークが付着しやすくなって歯周病の原因に。
口呼吸
口内が乾燥するとプラークが取れにくくなるため、歯周病につながることも。
これらの原因は、歯科医院での治療や指導により、改善できるものもあります。
歯垢の磨き残しなども、歯科医院で定期検診を受けることで発見してもらいやすくなり、正しいブラッシングのアドバイスも受けられます。
日々の生活習慣での原因
毎日の生活習慣によって、歯周病を悪化させてしまうことがあります。
偏りのある食生活
偏った食生活は歯茎も衰えさせます。
また、菓子パンやクッキーなど糖分を含む柔らかい食品は歯に貼り付きやすく、磨き残しの原因になります。
喫煙
喫煙は血管を収縮させてしまうため、血行不良を起こします。
そうなると歯茎が不健康になり、歯周病に対する抵抗力が落ちてしまいがち。
また、喫煙は抗酸化作用のあるビタミンCも破壊してしまいます。
歯周病治療を行う際も、喫煙者は非喫煙者に比べて治りが悪いことがわかっています。
ストレス
ストレスは体の抵抗力、免疫力を低下させ、歯周病に対する抵抗力を落としてしまうことも。
喫煙は歯と歯茎だけでなく体にも悪影響を及ぼすため、できれば禁煙するのが望ましいです。
ストレスのない生活を心がけ、食生活では抗酸化作用のあるビタミンCや血行を促進するビタミンEを積極的に取るようにしましょう。
歯周病が進行してしまうとどうなる?
歯周病は進行の度合いによって症状が変わります。
歯周病の進行度合い別の症状
歯周病の進行度合いを、<初期><中期><後期>に分けてご紹介します。
初期
初期の症状としては、以下のようなものがあります。
- 歯茎が赤く腫れる
- 歯磨きの際に歯茎から血が出ることがある
- 歯肉に歯垢がたまりやすい
- 歯茎が丸みを帯びて腫れる
初期の症状は比較的軽く、適切なブラッシングなどの対策を行うことで改善される場合が多いです。
中期
中期の症状としては、以下のようなものがあります。
- 歯茎が下がる
- 歯石がたまる
- 歯茎の色が赤黒い、または紫っぽい色になる
- 歯茎から血や膿が出る
- 歯と歯の間の隙間が大きくなり、食べ物が挟まりやすくなる
- 口臭
- 歯の根元が露出し、冷たいものなどを食べるとピリッとした痛みがある
中期は、歯に関する不調が増えてくるので自覚症状が増える時期です。
歯槽膿漏の症状が出てきますが、歯石を除去するなど適切な治療を行うことで改善が図れます。
後期
後期の症状としては、以下のようなものがあります。
- 歯がぐらぐらする
- 口臭
- 硬いものを噛むと歯や歯茎が痛い
- 頭痛
- 歯並びが悪くなる
- 歯が抜ける
後期は、歯や歯茎の不調だけでなく、体全体の不調にもつながる状態です。
歯茎を支える歯槽骨が失われ、歯を支えきれなくなり、歯が動いて歯並びが悪くなったり、歯が抜けてしまったりします。
歯周病が口の中以外へ与える影響
歯周病は「サイレントディジーズ」とも呼ばれ、全身に悪影響を及ぼす感染症です。
歯周病菌は、腫れた歯肉から血管内に侵入し、全身の疾患と結びついて私たちの体を攻撃してくることがわかっています。
<歯周病と関係が高い疾患>
糖尿病…糖尿病患者は歯周病にかかるリスクが高く、歯茎の炎症から生まれる物質がインスリンの機能低下を引き起こし、糖尿病を悪化させます。
冠動脈疾患(虚血性心疾患)…歯周病による炎症が動脈硬化を進行させると言われています。また、歯周病菌が心臓に運ばれると、細菌性心内膜炎の原因になることもあります。
誤嚥性肺炎…食べ物や飲み物が気管に誤って入り、肺まで入ることがあります。歯周病菌も一緒に入り感染すると、誤嚥性肺炎が起こることがあります。
低体重児出産、早産…歯周病菌が血管に入り胎盤まで運ばれることで、胎児の成長に影響を与えると考えられています。歯周病による低体重児や早産のリスクは、喫煙やアルコールよりも高いと言われています。
歯周病は原因を知って早くからケアすることが大事!
歯周病は「サイレントディジーズ」と呼ばれる、非常に怖い感染症です。
歯を失う原因となってしまうばかりか、全身にも影響を及ぼします。
歯周病の原因は、歯と歯茎の間にたまったプラーク。
適切なブラッシングをしっかりすることで、プラークを除去することが大切です。
歯周病は初期の段階できちんと処置すれば進行を防ぐことができます。
歯周病は体の疾患につながることも分かっている感染症です。
日々のケアや歯科医院での定期検診で歯周病のリスクを減らしましょう。
虫歯や歯周病の原因はプラークの磨き残しです。
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