こんにちは!ハミガキ専門店の「ハミガキライフ」です。
「おしゃぶりをしていると歯並びが悪くなるよ」こんなことを言われたことはありませんか?
歯並びはいつから気にするべきか、そもそも歯並びが悪いとどんな影響があるのかも気になりますよね。
今回は、子供の歯並びにまつわるお話について。
良い歯並び・悪い歯並びとはどんなものか、なぜ歯並びを気にするべきなのか、子供の歯並びを悪くする要因や予防策について、詳しくご紹介していきます。
よい歯並び・悪い歯並びとは
歯が凸凹になっておらず、きちっと整列している状態が「よい歯並び」というイメージがありますが…実は「よい歯並び、悪い歯並び」の明確な定義はありません。
八重歯は日本では「かわいい」と思われがちですが、海外では「ドラキュラのような歯」と言われることもあるように、歯並びの悪さの基準は地域性によっても異なります。
一般的に言われている「悪い歯並び」の例としては以下のようなものがあり、このような場合は矯正をすることが多いです。
- 歯がガタガタと並んでいる
- 受け口
- 上あごが下あごにかぶさり過ぎている(過蓋咬合)
- 出っ歯
- 八重歯
- 前歯のかみ合わせが良くない
- 口元が出ている
- 歯が横向きに生えている
歯列矯正では、一般的に美しいと考えられる歯並びを基準に矯正を行います。
目指す歯並びの基準は、以下のような条件です。
- 噛み合わせたときに上の前歯が下の前歯より2~3mm出ている
- 上下の前歯の中心が合っている
- 前歯以外の歯は互い違いに噛みあう状態になっている(噛み合わせたときに隙間ができない)
子供の歯並びが悪くなるのを、予防するべき理由とは?
子供の歯並びが悪くなると、具体的にどのような影響があるのでしょうか?
予防策を考える前に、理由をいくつか見ていきましょう。
虫歯になりやすい
ガタガタとした歯並びだと磨き残しが多くなります。
磨き残しが多いと、虫歯菌の温床になりやすいです。
見た目の印象が良くない
第一印象は見た目の影響を大きく受けると言われています。
普段の生活はもちろん、新しいお友達を作るときなどには第一印象が大事ですよね。
歯並びが悪いために口を大きく開けて笑うのをためらうなど、精神的にも内向的になってしまうこともあります。
全身のバランスや姿勢にも影響
歯並びが悪く、歯がきちんと噛み合っていないと力がうまく入りません。
スポーツなどで瞬発力を発揮したいときだけでなく、日常で全身のバランスを取るのにも噛み合わせはとても重要です。
噛み合わせが悪いと姿勢も悪くなります。
発音が悪くなる
言葉を発するには、舌の位置が重要です。
歯並びが悪いと舌がうまく動かず、発音が悪くなってしまいます。
また、歯と歯の間に隙間があると空気が漏れてしまい、聞こえづらくなります。
あごや口内に不調が出やすい
噛み合わせが悪いとあごに不調をきたすおそれがあります。
顎関節症はどんな歯並びの子供にも起こる可能性がありますが、噛み合わせが悪いと力が歯ではなくあごに伝わってしまうので悪化しやすくなりがちです。
また、歯がガタガタに並んでいると、噛むときに頬を挟みやすくなります。
その傷から口内炎ができやすく、さらに噛んでしまい治りも遅くなってしまいます。
ドライマウスになる
歯が出ていて口がきちんと閉じないと、口の中が乾いてしまいます。
口の中が乾燥すると唾液が行きわたらず菌が繁殖し、虫歯や口臭の原因になります。
喉も乾燥してしまうので、風邪などのウイルスが体内に入りやすくなります。
このような不調が出てきやすくなるのであれば、歯並びが悪くならないよう早いうちに予防するのが得策ですよね。
子供の歯並びを悪くしてしまう要因とは?
歯並びの良し悪しは顎の大きさと歯の大きさのバランスで決まってきます。
一般的に顎の大きさは親の遺伝、歯の大きさは遺伝とは関係ないと言われています。
ですが、子供の歯並びを悪くする原因には生活習慣などの環境面も大きく関わっており、生活するうえで気を付けたいこともいくつかあります。
まず姿勢面でいうと、うつぶせ寝や頬杖は、特にあごの発達を妨げるため影響します。
食事の際は猫背なども注意し、姿勢を良くして体のバランスを整えることが大切です。
姿勢が丸くなっていると、舌が前方位になって前方の歯でしか噛まないという癖が付いてしまうため、歯並びが悪くなる一因となります。
他には、口呼吸や舌の位置が正しくないのも歯並びの悪さにつながります。
鼻が悪く口呼吸だったり、テレビやゲームに熱中して口がポカンと開いてしまう癖があると、不正咬合の原因になりがちです。
舌で歯を押す癖がある場合も、出っ歯や開咬になりやすいです。
食事面では、歯ごたえがなく柔らかいものばかりであると、歯列の真ん中より前方で噛むクセがついてしまい出っ歯の要因に。
片側だけで噛むくせがある場合も、左右のバランスが崩れがちです。
特に子供が好きな食べ物によく挙がる、ハンバーグやグラタン、カレーライスなどは柔らかく、よく噛まずに食べてしまえるものが多いですよね。
子供の歯並びが悪くなるのを予防する方法
歯並びが悪くなる要因をお伝えしましたが、実際にどのような予防策をとれば効果的かについてもお話していきますね。
一般的に子供の歯並びをよくするためには、乳幼児期から気を付けたほうが良いと言われています。
うつぶせ寝をさせない
うつぶせ寝は、子供の歯並びが悪くなってしまう原因のひとつ。
うつぶせ寝を防ぐには、寝返り防止クッションも効果的ですね。
ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけさせる
あごが発達すると歯の収まりがよくなります。
赤ちゃんのあごを発達させるには、母乳を飲んであごを動かしましょう。
母乳が難しい方は、力を入れないと吸えないタイプの哺乳瓶がおすすめです。
歯が生えてきてだんだんと噛む食事ができるようになったら、適度に噛みごたえのあるメニューを考えてあげましょう。
最近は柔らかい加工品が多く、柔らかい物ばかり食べていると、よく噛まずに飲み込む癖がついてしまいます。
例えばカレーは具を大きく切って、前歯で噛みちぎり、奥歯でしっかり噛むことができるようにするなど工夫も必要。
ある程度食べれる時期になったら、噛み応えのある食材として、イカやタコ、こんにゃく、おやつにはグミやせんべいもいいですね。
前歯と奥歯の両方を使えるようになることも大切です。
前歯で食べ物を噛みちぎり、奥歯でしっかりと噛む練習を!
よく噛むことも大事なので、口を閉じた状態で30回噛む習慣を小さい頃からつけるのも大事。
テレビなどは消して、食事に集中できる環境を作りましょう。
姿勢に注意する
永久歯が生え始める時期からは、姿勢に気を付けたいところ。
頬杖を付いたり、猫背になったりしやすいので、普段から注意していきましょう。
口呼吸をしない
口呼吸も、子供の歯並びが悪くなる原因です。
赤ちゃんなら母乳を飲んであごが発達して歯の収まりがよくなると、鼻呼吸が上手になります。
大きくなってゲームやテレビに熱中するようになると、口呼吸にもなりやすいです。
永久歯がほぼ生えそろっても、まだあごの発達時期ですので、姿勢や口呼吸に気を付けて生活するようにしたいですね。
歯科医院で定期検診を受ける
悪い歯並びにしないためにも、早いうちから意識することが大事です。
生活面での予防策ももちろんですが、まだ乳歯の時期から定期的に歯医者さんの検診を受けることをオススメします。
特に歯並びが気になる場合は、矯正専門の歯科へ相談してみてください。
矯正歯科であれば、ある程度体が大きいお子さんには装置を付けて矯正したり、矯正装置をまだ使うことが出来ない小さい子の場合は、呼吸を整える装置を付けて、ベロの位置と鼻呼吸をすることで、歯並びが改善を目指すこともできます。
プロの目でチェックすると、歯並びの悪さの原因が意外なところにある場合もあります。
自分たちでは気づけなかった悪い習慣を見つけるきっかけにもなるでしょう。
子供の歯並びは早い時期からの予防が大事!
歯並びが悪いと、見た目の印象を悪くしてしまうばかりか、体全体にも不調を起こしてしまうこともあります。
歯並びを悪くする要因は、あごの大きさと歯の大きさがかみ合わないことも一つですが、姿勢が悪いなど生活習慣といった後天的な要因で引き起こされることもあります。
成長や発達に合わせて予防をしていけば防ぐことができます。
乳歯の時期から定期的に歯医者さんの検診を受けておくと、意外な歯並びの悪さの原因が見つかるなど、早めの対策もとれてメリットが大きいです。
歯並びが特に気になる場合は、矯正歯科に相談されると、より確実で効果の高い方法が見つかるでしょう。
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