歯ブラシにも選び方がある!正しいケアで歯周病や虫歯を防ごう

こんにちは!ハミガキ専門店の「ハミガキライフ」です。

たくさんの種類がある歯ブラシ、自分に合った歯ブラシを選べていますか?
「安かったから」「いつも使っているから」と、なんとなく買っているという方は注意です!
合わない歯ブラシを使い続けると、お口の状態を悪くしてしまうことも。

今回は歯ブラシの選び方を徹底レクチャー!
自分に合った歯ブラシで正しいケアをしていきましょう。

家族で歯磨きをするイメージ

 

歯ブラシの選び方が重要な理由

自分のお口の状態に合う歯ブラシを選ぶメリットは「お口の中を清潔にすることができる」これに尽きます!

お口の中を清潔にすることで、虫歯ができにくくなったり、歯周病の予防・進行を防ぎ、健康な歯茎を維持することができます。
また、口臭を予防でき、白く美しい歯を保つことにつながります。
自分のお口の状態に合う歯ブラシを選ぶことで、お口の中のトラブル回避のためにも大変重要なことなんです。

でも、「どんな歯ブラシでも正しく磨けば大丈夫じゃないの?」と思われるかもしれません。
確かに、正しい磨き方は大切ですが、歯ブラシ選びも大切です!

プロのスポーツ選手ほど、道具にこだわるものです。
例えば、ゴルフの選手は、どんなクラブでも綺麗に球を飛ばすことができると思いますが、遠くまで飛ばすのは難しいと思います。
やっぱり、自分に合ったクラブを使うことで、遠くまで飛ばすことができるようになると思います。

歯ブラシも同様です。
自分に合った歯ブラシを使うことで、「お口の中を清潔にすることができる」んです。

歯ブラシには毛の硬さ、ヘッドの大きさや形など色々な種類があります。
自分に合ってない毛の硬さや、ヘッドの大きさなどを選んでしまうと、磨き残しができるのはもちろんのこと、歯茎を傷めてしまい、歯周病になってしまう、ということもあるんです。

歯ブラシは、その時々のお口の状態に合ったもので、使いやすいものを選ぶことがとても大切です。

 

歯ブラシの選び方のポイントとは?

カラフルな歯ブラシ

歯ブラシの選び方のポイントで抑えておきたいのが「毛の硬さ」×「毛先の形・植毛部の形」×「ヘッドの大きさ」×「持ち手」の組み合わせが合っているがどうかです。
その組み合わせを選ぶ際に、お口の状態によって向いているもの・向いていないものがあります。

それぞれのポイントごとに、自分にはどれが向いているか?を見極める方法を説明していきますね。

 

毛の硬さ

毛の硬さは、一般的に「かため」「ふつう」「やわらかめ」の3種類があります。

「かため」は、硬い汚れを落とす場合に利用します。
硬い汚れとは、あまり歯を磨かずに汚れを放置すると歯垢が固まってしまい、歯石などになっている状態のことを言います。
ただ、「かため」は歯茎を傷つけてしまう可能性が高いので、あまりオススメできません。

歯石が気になる方は、歯医者さんに行くことをオススメします。

「ふつう」は、毎日しっかりと歯磨きをしていて汚れが溜まっていない方で、歯茎が健康な方に向いています。
でも、ゴシゴシと力を入れて磨くと歯茎を傷づけてしまう可能性もありますので、力加減には注意が必要です。

「やわらかめ」は、歯茎が弱っている方や歯茎の健康を維持したい方に向いています。
でも、やわらかいので、十分に汚れがとれない場合もあります。

少しマニアックな話ですが、「かため」「ふつう」「やわらかめ」でも、歯ブラシによって硬さが異なります。
歯ブラシは、日本工業規格(JIS)で硬さの規格が決まっていて、その規格は幅をもっているんです。
「かため」は75N/㎠以上、「ふつう」は50~85N/㎠、「やわらかめ」は60N/㎠以下なんです。

この様に、幅があったりしますので、歯ブラシのパッケージに「ふつう」と書いてあっても、「かため」寄りの「ふつう」があったり、「やわらかめ」寄りの「ふつう」があったりします。
なんなら「ふつう」より硬い「やわらかめ」がある可能性もあります。

ということですので、「かため」「ふつう」「やわらかめ」という表記だけで判断するのも難しいかもしれません。

「え~、どの硬さを選んだら良いの?」と思われるかもしれませんが、安心してください、そのために歯医者さんやハミガキ専門店があるんです!気軽にご相談いただければと。

また、後ほど説明しますが、毛先の形によっても硬さの感じ方が異なってきます。
例えば、毛先がフラットに近い歯ブラシは、先端が細くなっている歯ブラシより、当たりが強く感じられるので、硬く感じることがあります。

歯ブラシの毛先は、普通に磨いていれば1ヶ月程度で開きが気になってきます。
それよりも早く開いてしまう場合は、磨くときの力が強いかもしれません。

 

毛先の形・ブラシ部分の形・毛の種類

毛先の形には、円状(ラウンド毛)、テーパード状(毛先が細くなっているもの)、先端極細加工、ヘラ状、斜め、水平、球状があります。
一般的には、円状(ラウンド毛)、テーパード状(毛先が細くなっているもの)が多いと思います。

円状(ラウンド毛)の歯ブラシは、歯の表面の歯垢を落とすのには向いていますが、歯と歯の間には入りずらいので、歯と歯の間を磨くのは難しいかもしれません。

テーパード状(毛先が細くなっているもの)の歯ブラシは、歯と歯の間に入りやすいので、歯と歯の間の歯垢を落とすのには向いていますが、円状(ラウンド毛)の歯ブラシと比較すると歯の表面を磨くには少し劣るものもあります。

また、テーパード状の歯ブラシは、毛先が細くなっているので、柔らかいものが多いです。
そのため、歯と歯茎の間を磨いたり、歯茎のマッサージにも向いていますので、歯茎の健康維持にも向いています。

良いとこどりをしたい方もいると思いますが、あるんです。ハイブリッド型の歯ブラシも。
円状(ラウンド毛)とテーパード状(毛先が細くなっているもの)の毛先が両方が揃っている歯ブラシもあります。

これが良い!と思うかもしれませんが、絶対に良い、と言い切れないんです。
歯ブラシによって、円状(ラウンド毛)とテーパード状(毛先が細くなっているもの)の割合が異なったりして、歯ブラシによっては二兎を追う者は一兎をも得ず、ということもあります。

でも、当然に、一石二鳥の歯ブラシもありますので、色々な歯ブラシを試してみるのも良いかもしれませんね。

ブラシ部分の形にも、色々とあり、密毛型、直線平切り型、段差型、ワンタフトオンリー型などがあります。

直線平切り型の歯ブラシは、フラット型の歯ブラシですので、歯の表面を磨くのには向いています。
段差型は、長い毛と短い毛があるような歯ブラシで、歯と歯の間と歯の表面を同時に磨いてくれる特徴があります。
密毛型は、字のとおり、毛の量が多いのが特徴で、一回のブラッシングで多くの汚れをとってくれるのが特徴です。

直線平切り型と密毛型の見分け方は、歯ブラシの毛先を横から見て、奧が見えると直線平切り型、奧が見えないと密毛型というのが目安です。

あと、最近ではハイブリッド型の歯ブラシも増えていて、段差型だけど毛量が多い歯ブラシなどもあります。

毛先の硬さのように、「え~、どの形を選んだら良いの?」と思われるかもしれませんが、安心してください、そのために歯医者さんやハミガキ専門店があるんです。
気軽にご相談いただければと。

また、ここで少しマニアックな話ですが、そもそも歯ブラシの毛って、何本くらいあると思いますか?
通常の歯ブラシは、1,000本程度と言われています。多い歯ブラシで、10,000本以上というものもあります。

一般的には、歯ブラシの毛の量が多いほうが汚れがとれやすいです。
パッケージに毛の量までは書いていない商品が多いですが、ブラシ部分を意識して見てもらえれば、分かると思います。

毛の素材は、ナイロン製のものと動物の毛を使っているものがあります。

一般的に多く販売されているのはナイロン製で、コシがあり持ちも良いのでオススメです。

動物の毛を使っているものは、毛がタンパク質を含んでおり、歯茎を傷つけにくいです。
ソフトな感触なので、お口の中に優しいです。
でも、ナイロンと比較すると乾きにくい、というデメリットもあります。

使用後にしっかり水洗いし、水切りを念入りに行い、風通しの良いところに置いておくのがオススメです。
また、定期的に取り換えることなどに気を付けて使われるといいでしょう。

 

ヘッドの大きさや形

ヘッドの大きさも「コンパクト」「大きめ」など選択肢があります。

「コンパクトな方がきちんと磨けるのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、コンパクトなヘッドは小回りがきき、隅々まで磨けるというメリットがあります。

しかし、コンパクトな分だけ時間がかかるため、歯磨きに十分な時間がかけられない時に磨き残しの原因になります。
逆も然り、大きいヘッドは大きい分、一回のブラッシングでたくさんの汚れをとることができるというメリットがあります。

しかし、奥歯や頬に触れている部分に入りにくく十分に磨けないというデメリットがあります。
自分の口のサイズに合った大きさで選ぶのが重要です。

まずは、一般的なことを書きましたが、ここからは最近の事情について書きます。

例えば、ヘッドが大きくても、ヘッドの形が先端に向かって細くなっているものがあったりします。
コンパクトヘッドの歯ブラシのメリットと大きなヘッドの歯ブラシのメリットの良いとこどりです。

また、ブラシの先端が少し尖っているタイプの歯ブラシもあります。
これは、細かいところも磨くことができるようになっています。

迷ってしまうかもしれませんが、色々な歯ブラシがあって、それぞれ個性があります。
色々と試してみて、自分の口のサイズに合う歯ブラシを見つけて欲しいです。

 

持ち手

持ち手は握りやすいのが一番です。
握りやすいということは、力が入りやすいということと動かしやすいということ。
実際に持ってみて、しっくりくる形がいいでしょう。

細いものは力がうまく入らないので歯垢が十分に落とせない可能性がありますが、逆に力が入りすぎてしまうという方にはオススメです。
太いものは握りやすいので歯垢が十分に落とせる可能性がありますが、逆に力が入りすぎてしまい、歯茎を傷つけたりしてしまう可能性があります。

特に小さなお子さんは手の動きが未熟で力も弱いので、安定して握れる持ち手を選んであげてください!

また、素材も大事ですね。
プラスチックタイプのもが多いですが、軽いという特徴があります。
しかし、滑りやすく、しっかりと持てない可能性もあります。

これ以外には、ラバーがついているタイプのものがあり、しっかりと持つことができるというメリットがありますが、ちょっとだけ重いというデメリットがあります。

実際に持ってみて、しっくりくるものを選んでください!

 

さらに完璧なハミガキを!歯ブラシ以外のアイテムの選び方

実は、歯ブラシだけでは汚れを十分に落としきれないんです。
どんなにキレイに磨いても、歯ブラシだけでは約6割くらいの汚れしか落ちないと言われています。
「じゃあ、どうすれば良いの?」と思われるかもしれませんが、フロスや歯間ブラシなどのアイテムを追加して、しっかりケアすれば良いんです!

 

フロス

ピンクと青のフロスのイメージ

毎日の歯磨きにぜひ取り入れていただきたいのが「フロス」です!
歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけではなかなか落ちません。
食べ物が詰まったままだと、虫歯や歯周病の原因になります。

のこぎり形のフロスは初心者でも使いやすく、持ち運びにも便利。
Y字タイプは奥歯にも使いやすく、お子さん用に小さなヘッドのフロスも販売されています。
糸を引き出して使うタイプは、コツをつかめば簡単にできます。
滑りが良いワックスタイプは初心者も使いやすいですよ。

 

歯間ブラシ

針金の歯間ブラシ

歯と歯の間に隙間がある方には、歯間ブラシがオススメです。
特に、歯と歯の間の隙間が大きい方、歯茎が下がっている方、ブリッジなどを装着されている方には、ぜひ使って欲しいです。
小さな隙間にも細かい毛先が入り込み、汚れをかき出してくれます。

針金タイプは痛いという方は、ゴム製の柔らかいタイプを使われてみるといいでしょう。

歯間ジェルを使うと、虫歯や歯周病の予防効果もアップします。
歯磨き粉などをつけても良いかもしれません。

 

タフトブラシ

白のタフトブラシ

タフトブラシは、ブラシが密集しているのが特徴です。ブラシ部分は鉛筆のように先端が尖っているもの、フラットになっているものやドーム状になっているものがあります。
持ち手は、細いものから太いものまで色々とあります。

歯と歯の間、親知らず付近の奥歯などの磨きづらい部分を磨くときに重宝します。
先端が尖っているタイプは、細かい隙間などにも届きやすいので、歯列矯正など、器具を付けていて磨きにくい場所にも向いています。

もちろん、インプラントの方にもオススメです。

でも、先端が尖っているタイプは、歯茎を傷つけてしまう可能性もありますので、鏡を見ながら、磨きたいところをピンポイントに磨くことをオススメします。
持っていたい歯ブラシだと思いますので、2本目の歯ブラシに、タフトブラシは、いかがですか?

毛先が密集しているので、使用後はしっかり洗い、すすぎをきちんとして雑菌の繁殖を防ぎましょう。

ドラッグストアなどでは取り扱いが少なく、歯科医院や歯磨き用品専門店で購入できます。
「ハミガキライフ」でもタフトブラシの定期購入ができますよ!

 

歯ブラシは定期的に交換しよう!

歯ブラシは消耗品です。定期的に交換するようにしましょう。

交換の目安は1ヶ月です。
毛先が開いてきたら、1ヶ月経っていなくても交換しましょう。
あまり使っていないのに毛先の広がりがひどいときは、強く力を入れているなど正しい磨き方ができていない可能性が高いです。

また、1ヶ月経って、毛先が広がっていなくても交換しましょう。
「えっ!?」と思われる方もいるかと思いますが、実は歯ブラシの毛先には雑菌が多く繁殖していることが多いんです。
お口の汚れを歯ブラシで取っているので、歯ブラシに汚れが知らず知らずのうちに溜まっているんです。

「きちんと水ですすいでいるよ!」という方もいると思いますが、そう簡単には汚れはとれないんです。このことについては、今度、お話します。

なので、交換するのを忘れないように、毎月1日に交換するなど、交換日を決めておくのがいいですよ。

「ハミガキライフ」では歯ブラシの定期購入ができます。
「届いたら交換する」という習慣によって、意識せず歯ブラシを定期的に交換することができますよ!

 

歯ブラシの選び方に気を付けて正しいケアを!

自分のお口の状態に合った歯ブラシを使うことが、お口の清潔を保つのには最も重要です。

おさらいすると、歯ブラシ選びのポイントは「毛の硬さ」「毛先の形・ブラシ部分の形・毛の種類」「ヘッドの大きさや形」「持ち手」、これらの要素をしっかり見て選ぶことです。
自分に合った歯ブラシを選ぶためにも、お口の状態は普段からチェックしておきましょう。

ふつうの歯ブラシだけでは落としきれない汚れには、タフトブラシを併用するのがオススメ。
また、歯と歯の汚れは放っておくと虫歯や歯周病の原因に…!
歯ブラシとフロスなどのアイテムをうまく組み合わせて、清潔なお口を保ちましょう。

忘れてはいけないのが、定期的な歯ブラシの交換。目安は1ヶ月です!
正しい方法で歯磨きをしたり、自分にあった歯ブラシを使ってたりしても、雑菌の繁殖した歯ブラシで歯を磨いては本末転倒。
毎月の交換日を設定したり、定期購入を利用したりして、ベストな状態の歯ブラシで正しいケアをしましょう。

歯ブラシ選びは、皆さんが思っているより選ばなければいけない要素がたくさん。
考えることが多すぎて自分で決められない!そんな方は、歯医者さんやハミガキ専門店に相談してみましょう。

あなたにとってのベスト歯ブラシが見つかりますように!

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