【歯医者さんに聞いてみた、ハミガキ知恵袋。Vol.6 菊水アロー歯科 萱野哲矢先生】「歯のホワイトニングについて」編

「歯医者さんに聞いてみた、ハミガキ知恵袋。」は、お客様からお話を聴いたりご相談を受けたりすることが多い「歯」に関するトピックについて、ハミガキライフの店長が歯医者さんと対談する企画です。有益な情報を、楽しく、皆様にもお届けしたいと思います。

「歯医者さんに聞いてみた、ハミガキ知恵袋。」の第6回目の登場は、菊水アロー歯科の院長である、萱野哲矢(かやのてつや)先生です!

店長:本日は、よろしくお願いします。

萱野先生(以下「萱野」):よろしくお願いします!

歯が着色する原因って何だろう??

店長:歯のホワイトニングについて、ハミガキライフのお客様から多くの質問をいただきます。そこで、まずは、歯が着色する(黄ばんでしまう)原因について、お聞きしたいと思います。

萱野:まず、歯の着色の原因としては、食べ物によるものと、加齢によるものが考えられます。

食べ物による着色

店長:なるほど。ちなみに、歯に色が「付きやすい」食べ物って、あるんでしょうか? 例えば、コーヒーは着色しやすそうなイメージですが、ただ普通に飲んでいるだけで、着色してしまうものなのでしょうか?

萱野:そうですね。普通に飲食をすることによって着色すると思います。コーヒーを飲む方とか、喫煙する方は着色しやすいですよね。

そうですね。まず、着色しやすい食べ物ですが、頻回召し上がるもので考えると、食べ物というより飲み物での着色が多いです。

種類としては「コーヒー・紅茶・お茶・ワイン」が挙げられます。他にはタバコもヤニが沈着して着色の原因となりますね。

そして飲み方ですが、普通に飲んでいるだけで着色はします。

飲まれる回数が多かったり、時間が長いとその分、着色はしてしまいますね。

店長: ちなみに歯が黄ばむ状態というのは、歯垢があるから黄ばんでしまうというのではなく、歯のエナメル質に色がついてしまっている、ということなのでしょうか。

萱野:そうですね。確かに、歯石がついている方はより着色しやすいということはありますけど、歯垢があるから黄ばんでいる、ということではありません。

加齢による着色

店長:加齢が原因の黄ばみもあるとのお話でしたが、これは、どういう仕組みなんでしょうか。

萱野:まず、歯の表面の「エナメル質」は透明な色をしています。そして、その内部の「象牙質」は黄色っぽい色をしています。人は年齢を重ねると、歯の表面も段々削れていくというか表面が薄くなっていきます。また、加齢によって歯の神経が痩せて、象牙質が厚みを増していきます。そうすると、歯の内部の象牙質の色が、ダイレクトに歯の表面に現れやすくなるので、結果的に歯が黄ばんで見えてくるということになります。

店長:へ~。そうなんですね。

妊娠すると歯が変色する???

店長:少し脱線しますが、女性が妊娠した場合に歯の色が変わる、ということはあるんですか? よく、妊婦さんが「胎内の子どもに栄養分を持っていかれた」なんていう話を聞くものですから…。

萱野:妊娠自体によって歯が変色する、ということはないです。ただし、つわりがある方だと嘔吐しやすいので、胃酸が口腔内に上がってきて、エナメル質が溶けてしまうことによって、歯の色が変化するということはあります。

店長:なるほど~。では、妊娠しただけで歯がぼろぼろになる、ということではないんですね。

萱野:そうですね。妊娠に伴う一時的な嗜好品の変化によって、口腔内の細菌の質が変わったり、つわり等による体調不良によって歯磨きが出来ないことによって虫歯になってしまったり、そういうことはあるかもしれません。

着色汚れへの対処方法は??

店長:歯の黄ばみへの対処方法としては、どのようなことが考えられますか?

萱野:まず、着色汚れによる黄ばみについては、歯の表面に汚れがついているだけなので、基本的には歯磨き粉で着色汚れを落とす、ということになります。歯の色にも個人差がありますので、自分の歯の色以上に白くしたいという方であれば、ホワイトニングに移行して、歯そのものの色を変えるということになりますね。

店長:後天的に歯が白くなるっていうことは、ないですか(笑)?

萱野:それはないですね(笑)。

店長:歯磨き粉で落とす以外に、何か予防・対策はありますか?

萱野:そうですね。例えば、繊維質のあるものを食べるといいかもしれません。柔らかいものを食べるよりも、歯が擦れるものを食べる方が、汚れが取れるかもしれません。それから、お食事の時に噛み合っていない歯については、すごく汚れがつきやすいので、出来る限り歯にまんべんなく食べ物が当たるようにするのも、いいかもしれません。

店長:そうなんですね。

萱野:あと、一番いいのは、着色汚れを発生させるようなものを食べない、ということです。まあ、これはなかなか難しいですけどね(笑)。

店長: ちなみに、カレーなど歯が着色しやすいものを食べた後に、「すぐに歯磨きしたらいい」という説を聞いたことがあるのですが(笑)、これはどうなのでしょうか?

萱野:どうなんでしょうね(笑)。衛生上はもちろん、食後早めに磨いた方がいいんでしょうけれどもね。

歯のホワイトニングにはどんな種類があるの??

店長:今日の本題ですが、歯のホワイトニングについてお聞きします。よく、ホワイトニングには「オフィス」と「ホーム」という2つの種類があると聞きますが、これはどういう違いなのですか?

萱野: オフィスホワイトニングは、クリニックに来ていただいて、歯に薬剤を塗って、光を照射します。1回の施術で白くなるので、お忙しい方やすぐに歯を白くしたい方にはおすすめです。ホームホワイトニングについては、自宅で薬剤を使用していただくので、自分の好きな時間にホワイトニングが出来るというメリットはあります。他方、ご自身で薬剤をトレーに入れて使っていただくので、間違った使い方をすると、歯がうまく白くならないことがあります。

店長:なるほど~。

萱野:歯の自然な白さを求めていくのであれば、ゆっくり白くしていく方が、よいと思います。

店長:ゆっくり白くするには、ホームホワイトニングの方がよい、ということでしょうか?

萱野:うーん。一番きれいな白さになるのは、オフィスとホームのどちらも利用する方法ですね。

店長:そうなんですね。一旦オフィスホワイトニングで白くした後、継続的にホームホワイトニングをする、ということですね。

萱野:それが一番きれいになりますね。

店長:なるほど~。私自身はやったことがないので分からないのですが、オフィスだと、何回くらいで白くなるものなのですか?

萱野:1回で結構白くなるようですね。

店長:具体的な施術としては、薬剤を歯につけて、そのまま放置したり、光を照射したり、ということですよね。

萱野:そうですね。

店長: よくホワイトニングに使う薬剤が「しみる」という話を聞くことがあるのですが、あれは、どういう状況なのでしょうか?

萱野:たまに、薬剤を容器に入れ過ぎてしまって、歯肉に薬剤が触れてしまったことでしみる、というお話は聞いたことがありますけどね。ホームホワイトニングの場合も、スタッフが薬剤等の使用方法をきちんと説明をしますので、それにしたがってもらえれば、問題はないはずです。

店長:なるほど。ホームホワイトニングというのは、歯科医院で自分用のマウスピースを作ってもらって、あとは自分でそれに薬剤を入れて、口にはめて、ホワイトニングするんですよね。大体、ホームホワイトニングの材料は、何日間くらい持つのでしょうか?

萱野:ホームホワイトニングをする方にお渡ししている薬剤は、原則として2週間分です。あとは、その方がどれくらいのペースと分量でお使いになるか、によりますね。2日に1度のペースでホワイトニングされる方もいますので。

店長:萱野先生から見て、どのくらいのペースでホワイトニングをするのがいいんでしょうか?

萱野:一番いいのは、毎日ホワイトニングをして、かつ、歯を薬剤に数時間浸けた状態にすることですかね。テレビでも見ながらでも、薬剤に浸けていただくとよいと思います。

一番良いのは、毎日ホワイトニングを行うことですね。当院では毎日、歯を薬剤に数時間浸けた状態にするように説明しています。テレビを見ながらでも過ごせますので、無理なく出来ると思います。

店長:そのような方法だと、いい感じに白くなってくる、ということですかね?

萱野:そうですね。段々グラデーションのように少しずつ白くなっていきます。 なので、白くなったことに気づく人の方が少ないかもしれません。

店長:そうなんですね。少し脱線しますが、元プロ野球の新庄選手は、ものすごく白い歯をしていますよね(笑)。あれはホワイトニングによるものなのでしょうか?

萱野:あれはおそらく被せ物で、一番高額なものを付けているのでしょうね。自然な白さではなく、本当の「白」色を入れている感じです。

店長:なるほど。となると、自分の歯を抜いているということなのですか?

萱野:いえ、自分の歯を削って、その上から被せ物をされているのではないかと思います。

店長:そうなんですね、ありがとうございました。ずっと気になっていましたので(笑)。

歯を白く美しくしたい方は、菊水アロー歯科へ。

店長:色々とお話を伺ってきましたけれども、やはり、歯の着色が気になっている方については、歯医者さんに来ていただくのがよいのでしょうかね。

萱野:そう思います。歯医者に来ていただくと、結果的に、着色汚れをしっかり落とすための歯磨きの仕方とか、テーパード毛よりラウンド毛の歯ブラシの方着色汚れが落ちやすいとか、そういった指導の面でも色々お力になれますし、患者さんに合った歯ブラシなどを薦めることが出来ると思います。歯を白くするということだけではなく、患者さんのデンタルケアをしていく中で、患者さんご自身がお口の状態に興味関心を持つことが出来るようになるのがメリットかな、と思っています。

店長:ハミガキライフでは、「この歯ブラシはこのように使うんです」といったことはお伝えできても、「正しい歯の磨き方」を教えることは出来ないのですよね。一番の理想を言えば、歯医者さんでしっかり診てもらってから、ハミガキライフの商品を選びに来ていただけると、いいですね(笑)。最後に、菊水アロー歯科のアピールをお願いします。

萱野:医院によってやり方は違うと思いますが、当院の場合は、患者さんの口腔内全体について、しっかりとお話をさせていただいてから、ホワイトニングに進みます。将来の口腔内のリスクの診断も出来ますから、患者さんとしては、安心してホワイトニングをすることが出来ると思います。患者さんとしても、着地点が分からないと不安になると思うんですよね。

店長:歯の着色汚れが気になっている方、歯医者さんでのホワイトニングをやってみたいと思っていた方は、是非菊水アロー歯科にご連絡してみてください。萱野先生、本日は本当にありがとうございました!

【ご協力いただいた歯科医院】
菊水アロー歯科
札幌市白石区菊水2条1丁目8-18第3鈴興ハイム1F
院長 萱野 哲矢 先生
https://www.kikusui-arrow-dental.com/

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