こんにちは!ハミガキ専門店の「ハミガキライフ」です。
歯磨き粉の表示などでよく見かける「フッ素」の文字。
具体的にはどんな効果があるのか、ご存知ですか?
実は、フッ素は虫歯の予防に非常に効果的な成分なんです。
今回はフッ素の働きや虫歯予防になる理由、効果的なフッ素の使用方法や注意点を解説していきます!
フッ素が虫歯予防に効果的な理由とは
フッ素は虫歯予防に効果的です。
その理由について、まずは虫歯になるメカニズムを説明しますね。
口の中に食べ物が入ると、脱灰という現象が起こります。
脱灰とは、口の中にいる虫歯菌などの細菌が食べ物に含まれる糖を酸にし、歯のエナメル質を溶かしてしまうことを言います。
ただし、脱灰が起こったからといってすぐに痛みを伴うような虫歯になるわけではありません。
唾液が酸を中和し、エナメル質にミネラル分を補給し、自然と歯を元の状態に戻そうとしてくれるのです。
これを再石灰化と言います。
脱灰と再石灰化は常に口の中で行われ、バランスが保たれていれば虫歯にはなりません。
逆にバランスが崩れて脱灰状態が長くなってしまうと虫歯になってしまうので、再石灰化を促進することが虫歯予防では重要です。
そこで登場するのがフッ素です。フッ素は再石灰化を促進します。
さらにフッ素は歯の質を強化し、虫歯になりにくい効果もあります。
フッ素の歯に効果的な使い方とは?
フッ素は、フッ化物と呼ばれることもあります。
歯に対して使われる場合はほぼ同意語なので、違いは特に気にしなくて大丈夫です。
フッ素にはさまざまな憶測や噂が飛び交っていますが、日本では厚生労働省がフッ素配合の歯磨き粉について「幼児から高齢者まで生涯を通じて家庭で利用できる身近なフッ化物応用」であり「世界で最も利用人口が多い方法」と位置づけています。
使用量を守れば安全で、虫歯の発生と進行の予防を防ぐのに有効であることが研究でわかっています。
乳幼児健診などでも歯科検診が行われ、1歳半頃からフッ化物の塗布を行うことも。
歯科で行うフッ化物塗布に使われるフッ素は濃度が濃いので、半年~4ヶ月に一度の頻度で行うことが多いです。
ただし塗布だけでは十分でなく、毎日家庭でもフッ素を利用するほうが虫歯予防には効果的です。
そこで、フッ素配合の歯磨き粉の効果的な使い方についても見ていきましょう。
使用量
フッ素配合歯磨き粉は、フッ素の濃度が異なります。
特に歯科専売品などフッ素濃度が高いものは、年齢や使用量に気を付けましょう。
年齢 | 使用量 | フッ化物濃度 |
歯の生え始め〜2歳 (仕上げ磨きで保護者が使用) |
1〜3mm (切った爪程度の少量) |
500ppm (泡状歯磨剤ならば1,000ppm) |
3歳〜5歳 | 5mm以下 | 500ppm (泡状またはMFP歯磨剤ならば1,000ppm) |
6歳〜14歳 | 1cm程度 | 1,000ppm |
15歳以上 | 2cm程度 | 1,000ppm〜1,500ppm |
(参考:厚生労働省e‐ヘルスネット)
使用方法
フッ素配合の歯磨き粉を歯ブラシにつけ、磨く前に歯全体に広げるようにつけてから磨くのがおすすめです。
次に、フッ素の成分を十分歯に残すために、使用方法のポイントを3つおさえましょう。
<ポイント①>うがいをし過ぎない
10~15mlほどの水で1回だけすすぎましょう。
ゆすぎすぎると、せっかくのフッ素成分が流れ落ちてしまいます。
<ポイント②>歯磨きの後は1~2時間は飲食をしない
歯の再石灰化を十分に行うためです。
せっかくフッ素で再石灰化を促しても、食べ物を入れて酸性に傾けてしまうのはNG。
<ポイント③>就寝前に使用する
歯の再石灰化を促す唾液は、就寝中は分泌量が減るため、フッ素配合歯磨き粉は就寝前に使用すると効果的です。
フッ素を歯に使う上での注意点
フッ素を使う際にはいくつか注意点があります。
用量を守る
フッ素の使用量は、厚生労働省で決められていますので、用量などを守って使用してください。
前述しましたが、改めて、記載します。
年齢 | 使用量 | フッ化物濃度 |
歯の生え始め〜2歳 (仕上げ磨きで保護者が使用) |
1〜3mm (切った爪程度の少量) |
500ppm (泡状歯磨剤ならば1,000ppm) |
3歳〜5歳 | 5mm以下 | 500ppm (泡状またはMFP歯磨剤ならば1,000ppm) |
6歳〜14歳 | 1cm程度 | 1,000ppm |
15歳以上 | 2cm程度 | 1,000ppm〜1,500ppm |
(参考:厚生労働省e‐ヘルスネット)
フッ素を過信しない
フッ素を使ってさえいれば、虫歯にならないというわけではありません。
正しいブラッシングと、ダラダラ食べをしないなど、歯の再石灰化を促すような規則正しい食生活、定期的に歯科検診に行くなど、虫歯を予防するためにはさまざまなケアも必要です。
フッ素も虫歯予防ケアの一つの手段に過ぎないということ頭に入れて、毎日のケアをしっかりと行いましょう。
虫歯予防に効果的なフッ素を毎日のケアに取り入れよう
フッ素は歯の再石灰化を促進し、脱灰を抑制してくれる効果があります。
また、さらにフッ素は歯の質を強化し、虫歯になりにくい効果もあります。
フッ素は年齢によって濃度や使用量が異なりますので、適切なものを選んで使ってください。
フッ素を効果的に働かせる使い方は、うがいをし過ぎず、歯磨き後の飲食は1~2時間しないこと。
特に就寝前の使用がおすすめです。
ハミガキライフでは、フッ素配合の歯磨き粉の購入も可能ですよ。
ぜひ、毎日の歯磨きにフッ素を取り入れてみてくださいね!
フッ素は虫歯予防に効果的ですが、あくまでもケアの一つ。
ダラダラ食べの禁止や定期的な歯科検診を心がけましょう。
丁寧なブラッシングも意識してくださいね!
そして清潔で状態の良い歯ブラシを使うことも、虫歯予防には大切。
ハミガキライフでは歯ブラシの定期購入もできます。
歯ブラシの交換の目安は1ヶ月です。
歯の健康を守るために、歯ブラシの交換も忘れずに行いましょう!