歯科衛生士mihoの“はははのはなし” vol.7~「0歳。初めての赤ちゃん用歯ブラシを選ぶポイント」~

赤ちゃん用歯ブラシが必要になるのは大体生後6~9か月頃から

初めての赤ちゃんを迎えるにあたって揃えておきたいベビー用品は沢山ありますが、生後数か月で必要になる、「赤ちゃんの歯ブラシ」はもう用意されましたか?
様々なものがあり、どんな歯ブラシを選んだらいいかわからない、というママの声をよく耳にします。
歯が生えてきたらブラッシングをスタートする時期です。大人と違い、小さくて傷つきやすい赤ちゃんの口には、赤ちゃん専用の歯ブラシが必要になります。

赤ちゃんに初めて歯が生え始めるのは大体生後6か月頃からと言われています。歯が生え始めるタイミングは一人ひとり異なりますが、ほとんどの場合、下の前歯から生え始めるのでよく観察しておきましょう。
歯が生え始めたころの赤ちゃんに歯磨きをする目的は、歯磨きに慣れること、歯磨きに興味を持つことと考えてください。
歯磨きをスタートする頃の赤ちゃんはまだ母乳やミルクが主であり、離乳食が始まっている時期とはいえ、虫歯リスクの高い食習慣ではない為、歯磨きしないと虫歯になると過度に心配する必要はありません。生えてきた歯が虫歯にならないように歯磨きをするというよりは、歯磨きに慣れること、赤ちゃんが歯磨きをすることに興味を持つことを目的に考えてみましょう。
それに、新生児の時に比べると唾液の量が増えてきましたよね。人間の唾液は虫歯に対する最大の防御因子。唾液はお口の中で歯を虫歯から守ってくれています。

とはいえ、虫歯予防のためにブラッシングすることは必要です。
ブラッシングをするのに必要な「赤ちゃん用歯ブラシ」。はじめてのわが子に合った一本を選ぶのは中々むずかしく、どんな歯ブラシを選んだらいいのかわからないというママは少なくありません。
今回は赤ちゃんの歯を守るために必要なツールである「赤ちゃんの歯ブラシ」を選ぶポイントについてお話しますが、先ずは乳歯を大切にしなければならない理由をお伝えします。

乳歯はいつか生え変わるから虫歯になっても大丈夫??

歯が生え始めるタイミングは一人ひとり異なりますが、最初に歯が生え始めるのは大体生後6月頃から。生え始めた可愛い乳歯は赤ちゃんの表情を豊にし、成長を感じさせてくれますね。
今はまだ歯の本数も少なく、母乳やミルクがメインで食べ飲みするものに限りがあるため、虫歯が出来る可能性は限りなく低いですが、今後歯の本数や食生活など、赤ちゃんの口腔内の環境が変化するにしたがって虫歯になるリスクも高くなるので注意が必要です。

乳歯は表情を豊にするだけでなく、永久歯を誘導するという大切な役割があります。
乳歯の虫歯が進行すると、乳歯の下に控えている永久歯が適切な位置に生えず、永久歯の歯列不正につながることがあります。
乳歯は成熟した永久歯に比べると脆弱な為、栄養バランスの良い食生活を送ることや、歯ブラシをする習慣を身に着けることで虫歯リスクを回避していく必要があります。

赤ちゃん用歯ブラシを選ぶポイント

赤ちゃん用歯ブラシを選ぶポイントは大きく分けて3つです。

① 毛の硬さ・素材・・・・・・・・・やわらかめのものでシリコン製ではないもの。
② ヘッドの大きさ・・・・・・・・・小さい
③ 柄のかたち・・・・・・・・・・・・ストレートのもの。湾曲加工していないもの。

歯ブラシの毛先が歯や歯ぐきにあたる感覚に慣れるために、シリコンではなく、やわらかめの毛がついたものが良いでしょう。
0歳の赤ちゃんのうちは、ブラッシングをリードするのはママですから、ママが握りやすい長さの柄がついた赤ちゃん用歯ブラシを選んでください。

赤ちゃん用歯ブラシは沢山ありますが、中でもおすすめのスウェーデン製の「TePeセレクトミニ エクストラソフト(画像は「セレクトミニ エンジョイ」です)」を用いて赤ちゃん用歯ブラシを選ぶポイントを確認してみましょう。「TePeセレクトミニ エクストラソフト」をお買い求めの方は、ハミガキ専門店Hamigaki Lifeのオンラインショップからご購入できます。

① 毛の素材・硬さ

毛の量が多いので小さな乳歯を包み込むように効率的に磨くことができる。
ポリアミドを使用。

毛先はラウンド加工されていて、毛自体も柔らかいので乳歯を磨く時に歯だけでなく歯ぐにも優しい。

② ヘッドの大きさ

特徴的な台形のミニヘッドで赤ちゃんの小さなお口に挿入しやすく、せまいところにも届きやすい。

③ 柄のかたち

持ち手はテペ独自ハンドルで真ん中がくぼんでおり長さがあるので、ママが磨いてあげる時に握りやすく動かしやすい。

以上のように、毛の硬さ・素材、ヘッドの大きさ、柄の形に注目してはじめての赤ちゃん用歯ブラシを選んでみてください。

最後に

生涯に渡り「歯を大切にしたい」、「ずっと健康でいたい」、という願いは誰しも少なからず持っている願望でしょう。大切なお子様のことになれば尚更その思いは強くなりますね。
赤ちゃんにとっても、ママにとっても初めての歯ブラシ選びです。「歯を大切にし、ずっと健康でい続けるための知識」は自然と身につくものではありません。お子様の口腔環境は、歯が全くない「無歯期」、乳歯だけの「乳歯列期」、乳歯と永久歯が混在した「混合歯列期」、全て永久歯となる「永久歯列期」と著しく変化し、そう遠くない将来、お子様自身で歯をケアしなければならない時期がやってきます。
好奇心旺盛な赤ちゃんのうちから、歯ブラシでのスキンシップを通して、お子様が自分自身を守るための知識をプレゼントしてあげてください。
このブログが皆様の健康意識を高める一つのきっかけにしていただければ幸いです。今後もお気軽に、お立ち寄りください。

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