【歯ブラシ】歯ブラシの歴史について(日本編)

皆さん、毎日使われている歯ブラシって、いつから日本で使われていると思いますか?人間は、ずっと昔から歯があるから、歯ブラシを使っているんじゃないの?と思うかもしれませんが、意外と歴史が浅いんです。

1.商用歯ブラシの日本第一号
商用歯ブラシの日本第一号は、「萬歳歯刷子」という商品です。これは、現在のライオン株式会社の前身である小林富次郎商店から1914年(大正3年)に販売されたものです。歯ブラシの柄の部分が牛の骨でできており、ブラシ部分は豚の毛で、できていたようです。このように、歯ブラシが日本の世に出てきてから、100年程度しか経過していないんです(2019年現在)。

2.「萬歳歯刷子」が販売される前の話
1914年(大正3年)に「萬歳歯刷子」が販売される前の話をします。そもそも、「歯刷子」と標記していますが、「刷子」は「はけ」と読み、ブラシのことを表現しています。歯の汚れをとるものとして、「歯刷子」としたのだと想像していますが、「歯刷子」という名称を使って商品紹介をはじめて行ったのは、大阪盛業株式会社という会社でした。大阪盛業株式会社は、1890年(明治23年)の第三回内国勧業博覧会で「歯刷子」という名称で出品したようです。その後、どうして、商用化しなかったのかは分かりませんが、「歯刷子」という名称を使いはじめた会社と販売をはじめた会社が異なるということです。やや複雑ですが、さらに複雑なことが・・・国産第一号の歯ブラシは1872年(明治5年)に出た「鯨楊枝(くじら ようじ)」とも言われています。これは、鯨の髭を柄に使い、馬の毛をブラシ部分に使ったもののようです。これもまた、その後、どうなったかは分かりませんが、歯ブラシのカタチをしたものとしては、この「鯨楊枝」が国産第一号だったようです。

3.終わりに
ハミガキ専門店Hamigaki Lifeの店長がフジテレビのクイズ番組「99人の壁」に「歯ブラシ」で出演しています。この様なこともあり、歯ブラシの歴史などを調べていましたので、それをブログ化しました。明治時代以前は、どうだったんだろう?と思われている方もいると思いますので、それは今度ブログに書きたいと思っています。尚、画像を探したのですが、100年以上前の商品などのため、なかなか良いものが見つかりませんでしたので、今回は文章だけにさせていただきます。

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